なぜ「マナー」という言葉でごまかすのか。

最近、「『芝生に犬を入れないでください』になっていた」という話題を FB で見ました。以前は犬も入れた芝生がいつの間にか犬が入れなくなっていたという内容でした。その件で、なんだかちょっとおかしいなと思ったことを 1 つ。


僕は、「犬が芝生に入れないこと」や「たとえリードしてても芝生に入っちゃいけないこと」は、まあしかたがないだろうなと思っているのですよ。その理由は次の 2 つのケースが考えられるからです。
  1. 芝の耐性の問題などで、芝の損傷を抑えたい場合。
  2. 犬の糞などの放置が多く、衛生面で問題がある場合。
こういうケースでは、まあしかたないよねと思うのです。


今回僕がなんだかちょっとおかしいなと思ったのは「犬が芝生に入れなくなっていたこと」じゃなくて、犬の糞の放置などの問題を「マナーの問題だ」と言う人が複数人いたこと。これには正直びっくりしました。これね、マナーの問題じゃなくて、犯罪なのです。

マナー
 行儀作法。ある行為や事柄に関するやり方や態度。
(ずいぶん古い辞書ですが)国語大辞典(新装版)小学館 1988


軽犯罪法
(昭和二十三年五月一日法律第三十九号)最終改正:昭和四八年一〇月一日法律第一〇五号

 第一条  左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
     (中略)
 二十七  公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者
     (以下略)
電子政府の総合窓口 e-Gov より



犬の糞を片付けることは、犬の飼い主にとって「礼儀作法」なんかじゃない、つまり「マナー」なんかじゃないのです。最低限守らなければいけない「義務」だし、片付けなければ「犯罪」なのです。

マナーっていうのは、犬の糞を片付けたあとに、それだけでなく更に匂いまで取るために水をかけたり拭き取ったりするなどして、周りに対してより高いレベルで配慮することだと僕は思うのです。犯罪を「マナーが悪い」という言い方で片付けるのはおかしいんじゃないかと思います。


もちろんね、こういうふうに厳しい基準を課すのは、僕自身が犬の飼い主だから。決して「人を責めるため」ではなくて、「自分を律するため」に、犬の糞の放置が犯罪なのだということをしっかりと理解していきたいのです。
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(D700/35mm F1.4 DG HSM | Art)

ちなみに僕は、ヘイミッシュの糞を拾う際に、近くに放置されている糞があれば一緒に取るようにしています。その取った袋を持ち歩いている間に見つけた糞も、できるだけ拾うようにしています。これは自己満足でやっているだけですけどね。だって森の中の散歩、気持よくしたいじゃないですか。糞を踏んじゃうとテンション下がっちゃうし、帰ってから靴を洗わなくちゃいけなくなるし。ねえ。


さらにちなみに、ここイギリスでも類似の法律「Clean Neighbourhoods and Environment Act 2005」があります。関係しているのはその中の「Part 6 Dogs」の項目だけですけど。ただしその法律は「目の不自由な人が連れた犬の糞の場合はその限りでない」とか、「森林地区や農地、地方の公共地、湿地や沼地や荒野やヒース、制限速度 50 マイル以上の道路は除外」とか、そんなふうに結構ゆるい縛りになっているようなのです。確かに昔ロッキーを連れて田舎のほうにウォーキングに行ったりして農場の中を通ったりしたとき、みんな「いいから放っておきなよ。ここでは犬の糞は拾わなくていいんだよ」って言っていたな。ちゃんと法的にも権利が守られていたんだなぁ。ちょっとびっくり。



ああ、誤解のないように言っておきますが、「法に触れるからやめましょう」ということではないのです。

自分の飼い犬の分を片付けるのは、マナーじゃなくてモラル。道徳です。片付けないと周りに迷惑がかかるのであれば、片付けるのはアタリマエのことだと思います。そのアタリマエのことをアタリマエと思っていない人がいるから、せめて最低限守ろうよってみんなで最低ラインの基準を罰則付き(罰則なしもあるけど)で決めるのが法律。(こういう基準になっていないものもたくさんあるけれど。)

正しいなと思える法律ならばみんなで守っていくようにすれば良いと思うし、おかしいなと思う法律ならばなんとか改定する方向に進めれば良い。だから、「法に触れるからやめましょう」とか「法がおかしいから守る必要はないんだ」とかではなく、「この法律は妥当だと思う。その基準が納得できるんだから、せめてそのくらいは守りましょう」「この法律はおかしいと思う。基準も納得出来ないけど、自分はより高いレベルのモラルで対応することにしたい。その間に法改正の働きかけをしよう」とか、そんなふうに考えなくちゃいけないのかなと思います。こういった小さな違いが大きな違いにつながっていくと、僕は考えているのです。まあ、僕の考えなんてどうでもいいか。(笑)

反対意見の人もいるかと思いますが、考えるきっかけになってくれればいいかなと思います。犬の飼い主のみなさん、それから犬は飼っていないけど自分の生活圏内に犬がいるというみなさん。周りの人と、ちゃんと話をしてみてください。その際に「アタリマエだろ!」とか「常識だよな!」などというワケノワカランジブンノカチカンっていうものでゴリ押しするのは意味が無いのでやめてくださいね。話し合うというのは意見や常識の押し付け合いではありませんから。


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by rokisuke
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No title

全く同感です。私もね、よその糞ももち帰る派。
自分の行くお散歩コースが汚いのは嫌ですからね。

こちらは特に小型犬の飼い主がたちが悪い、小さいから分からないからいいや・・って思ってるんでしょうかね??始末していかない人が多いです。

イギリスは飼い主のレベルがぐっと高いけど、日本はまだまだでです。

>> わんわんちさんへ。

イギリスも飼い主のレベルが高いわけじゃないですよ。犬の社会的な地位は日本に比べて高いように思いますけど、飼い主はね・・・。またこのあたり、詳細に書いてみたいと思っています。
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    愛犬壱号(1994~2008):

     本名:ロッキー
     日本生まれ、日本&イギリス育ちの人気者
     ゴールデン・レトリーバーのオス
     (イギリスの悪名高き検疫所の経験者です)
     American Line の純血種 JKC 登録

    ネコちゃん:

     本名:不明
     たまに出没する近所のメスネコ
     ドコの家のネコか、何歳か、詳細は不明
     ヘイミッシュの登場以降出現せず。
     んー、残念。

    愛犬弐号(2010~):

     本名:ヘイミッシュ(スコットランド名)
     2010 年 2 月中旬、イギリス生まれ
     2010 年 4 月、 rokisuke の家族に加入
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